それぞれの運用について

基本運用で見ていただいた4つの方法について、概要、メリット・デメリット、そして私の運用方法とおすすめ銘柄について記載していきます。

私の考え方としては、NISAへの投資→インデックス投資→高配当株投資→債券投資の順で優先順位を付け、バランスを取っています。

あくまでも2025年11月時点での内容となります。最終的な投資判断はご自身でお願いいたします。

1. NISA

NISAとは?

NISA(少額投資非課税制度)は、株式や投資信託などの運用益・配当が一定額まで非課税になる制度で、少額からの資産形成を支援する目的で導入されています。

もうちょっと平たく言うと、政府公認の節税対策で資産形成の超強力な味方です。

投資して、利益が発生した場合、通常はその利益に対して約20%の税金が課されます。NISAはその税金が課されないというもの。私も当初はさほど気にしてませんでしたが、運用規模が大きくなれればなるほどこの制度の恩恵は非常に大きいと感じます。

ぜひ、改悪しないよう政府の対応を祈るばかりです。

メリット・デメリットは?

メリットデメリット
運用益・配当が非課税になる損益通算や繰越控除ができない
少額から投資を始められる投資判断は自己責任
長期的な資産形成に向いている非課税枠を超えると課税対象になる

運用方法とおすすめ銘柄は?

運用方法

年間で積立NISA枠で120万円、積極投資枠で240万、合計360万円。最大5年分で1800万円までの枠がある。この枠を埋め切れるだけの投資ができれば、老後資金としては完了。

手間が掛からない投資信託を選択。とにかく管理費用が安いものを選択すべし。管理費が高い=良いリターンがあると考えるのは間違い。

一度購入設定をしたら、ほったらかしが基本。

おすすめ銘柄

積立NISA

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・VT)
  • ニッセイ日経225インデックスファンド

成長投資枠

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

2. インデックス投信

インデックス投信とは?

インデックス(Index)とは、索引という意味もありますが、投資においては指数を意味します。

株式の指数として有名なのは日経平均やS&P500などの指数があり、インデックス投信とはその指数と同じ動きを目指す投資信託のことです。このインデックス投信は低コストで分散投資ができるのが特徴です。

NISAのところで記載している内容と被りますが、管理費が安いものを選択すべしです。

というか、インデックス投信は、ほぼ選択肢が決まっているので、それを購入していくだけ。

いわゆる投資が入金力ゲームと言われる一因かと思います。

メリット・デメリットは?

メリットデメリット
運用コスト(信託報酬)が低い市場全体が下落すると損失も避けられない
幅広い銘柄に自動で分散投資できる大きなリターンは得にくい
長期的に安定したリターンが期待できる指数の見直しにより構成銘柄が変動する

運用方法とおすすめ銘柄は?

運用方法

NISAで紹介したように、一度購入設定したらほったらかしが基本。

NISA枠が埋まって、さらにお金が余っているという場合に特定口座で購入。

まとまった金額を最初に一括投資しても良いし、こつこつと積立投資をするもよし。好みの問題。

ちなみに、私はコツコツ派。

おすすめ銘柄
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・VT)
  • ニッセイ日経225インデックスファンド

3. 高配当株

高配当株とは?

高配当株は、安定的に高い配当金を支払う企業の株式で、株価の値上がり益よりも配当収入を重視する投資スタイルです。

しっかりとした高配当株の定義は無いようですが、配当利回りが3.5%以上のものを高配当株と呼ぶようです。

前に挙げたインデックス投信と違い、これは個別株投資というものになります。そのため、銘柄選びにより資産が大きく動く可能性があります。

ある意味、株式投資の醍醐味ですかね。

メリット・デメリットは?

メリットデメリット
定期的に配当収入を得られる配当が減額・無配になるリスクがある
株価下落時でも配当でリターンを確保できる成長性が低い企業も多い
長期保有で複利効果が期待できる配当課税で実質利回りが下がる

運用方法とおすすめ銘柄は?

運用方法

選別する際に確認するポイントは4つ

  1. 配当利回りが4から6%の範囲の銘柄 →配当利回りが高すぎる場合は、怪しい動きをする可能性あり
  2. ROEが10%を超えている →しっかり経営できている証
  3. 同業他社と比較して給与水準が高め →良い人材が集まる企業は強い
  4. 自分が購入していない分野 →分散投資

そして、基本売却せず長期保有です。ただ、以下の場合は売却検討

  1. ニュースになる不祥事を起こしてしまった場合→社内カルチャーが毀損する状況はよろしくない
  2. 株価が購入時の2倍になった時点で保有株の半分売却→購入分の利益は確保

買い増しは、購入した価格より10%以上下落した場合に資金に余裕があれば実施

おすすめ銘柄

保持銘柄

ソフトバンク 9434中部電力 9502三菱商事 8058九州旅客鉄道 9142
三菱HCキャピタル 8593ジェイエイシーリクルートメント 2124INPEX 1605ヒューリック 3003
積水ハウス 1928本田技研 7267セイノーホールディングス 9076小松製作所 6301
MS &AD 8725ENEOSホールディングス 5020JFEホールディングス 5411

余裕があれば買いたい銘柄

KDDI 9433日本郵船 9101三菱UFJフィナンシャル 8306ふくおかFG 8354
ショーボンド 1414

4. 債券

債券とは?

債券は、国や企業にお金を貸して利息を受け取る金融商品で、満期時に元本が返還される仕組みを持つ比較的安定した投資先です。

投信や高配当株と違い、ほぼほぼ値動きありません。

金利が上がると債券価格が下がり、金利が下がると債券価格が上がる、ぐらいです。

そのため、不況時つまり株式市場が下がっている時、価値が大きく下がらない守りの資産と言えます。

メリット・デメリットは?

メリットデメリット
安定した利息収入が得られる金利上昇時に価格が下落する
株式より価格変動が小さい企業債は倒産リスクがある
満期まで保有すれば元本が返還されるインフレに弱く、実質利回りが下がる

運用方法とおすすめ銘柄は?

運用方法

全資産の10%となるように債券購入に当ててます。

あくまでも株が大きく下がった場合の保険みたいなもの。

ただ、米国債は金利がそこそこ良いので家計には助かっています。

おすすめ銘柄

AGG →アメリカ国債のETF商品。毎月配当あり。

ずんずん

あとはバランスかな。初めのうちは偏りがあっても最終的には上記4つのバランスが取れている状態になっています。ちなみに、バランスのお手本としては我々日本人の年金を運用管理しているGPIFのアロケーションを見てみるのがいいんじゃないかと個人的には思ってるよ。(https://www.gpif.go.jp