投資を始める前にやっておくべき「家計管理」とは
ジャジャン、質問です。
良い企業を3つ思い浮かべてください。
どんな企業でしょうか?
また共通点は何でしょうか?
これらの企業において間違いなく共通しているのが財務の健全性です。
健全な財務とは無理な借金に頼らず、収益と支出のバランスを保ちながら利益を積み上げていることです。
実は、家庭も同じだと思っています。
家計は「家庭という小さな会社の財務」。
収入が売上、支出が経費、貯蓄が利益。
投資を始める前に、この“財務の基盤”を整えることが、安定した資産形成の第一歩になるのです。
どうです?家計って大事な気がしてきませんか?
もう少しだけ家計管理の重要性について説明していきます。
家計管理がなぜ大切なのか
家計管理の重要性
どこか旅行に行こうとします。
何も考えず、予定も立てず、咄嗟に動き出しますか?
おそらく、色々計画するんじゃないでしょうか?
- 目的地をどこにするか?
- 何日費やすことができるか?
- いくら使うか?
- 天気はどうか?
- 誰と行くか? などなど
何か目的を達成しようと考えるなら、やはり計画が必要です。
お金の場合で言えば、増やす、貯める、使う、守る、という活動になります。
そして、どの場合にもお金がどれだけ動いているか知ること、これが非常に大事です。
家庭単位の場合は家計がその最小単位ということになります。
家計における最重要公式
家計は以下の式で表せます。
家計=収入ー支出
家計をプラスにすることで投資の余力が増し、経済的に豊かな生活に近づくことになります。
収入がめちゃちゃたくさんあっても、支出が収入と同じなら家計はプラスになりません。
逆に収入は多くなくても、支出が収入より抑えられていれば家計はプラスになります。
収入をバグらせるか、支出を極限まで抑えるか?
どちらに注力するかはその人次第。攻めの収入Upか守りの支出管理といったところでしょう。
昇進や転職、はたまた事業を起こすなどが収入Upの道。
これは本人の実力もそうですが運にも左右されるのではないでしょうか?
一方、支出を管理するとはどういったことでしょうか?
家計では単純に何にいくら使ったかということになります。
そして、そのリストが家計簿ということになります。
では、私がどのように家計簿をつけているかご紹介します。
家計簿のつけ方と続けるコツ
家計簿あるある
家計簿を付けるというとどんなイメージでしょうか?
- めんどくさい
- 3日もせずに挫折
- どうやって分類すればいいかいつも適当になってしまう
よく解ります。私も自分で家計簿をつけようと思ったら継続していないです。
思いや努力も時には必要ですし、それをやり遂げられることはとても尊いです。
けど、同じ結果を得るということであればツールと環境を整えることで目指すことができます。
家計簿管理に必要なツールと環境
ツールは2つ
- クレジットカード
- 携帯電話(PCなら尚更OK)
環境は、
- 基本的な買い物は全てクレジットカードで支払うことにする
- 携帯電話に家計簿アプリとしてMoney Forward Meをインストールして、口座と紐づける。
これで勝手に家計簿の作成が可能です。
クレジットカードについて
クレジットカードはなんでもいいです。
私は楽天経済圏を利用することが多いので楽天カード持ちです。
年会費無料の一般カードで、カード使うとポイントも知らぬ間に溜まっていくし、そのポイントは積立投資に回しています。
家計簿アプリについて
家計簿アプリは色々あるんでしょうけど、私はMoney Forward Me。
クレジットカードやメインバンクの口座、証券口座などを紐付けすることで入出金のリストが自動で作成されます。
有料版だと紐付け無限ですが、私は無料版で5つの紐付けしています。
家計管理なので、収入でのメインバンク口座と支出の銀行口座とクレカの紐付けできれば十分。
多くの口座を持っている方は、これを機会に本当に必要な口座の絞り込みをしてみることをお勧めします。
ちょっと脱線してしまいましたが、Money Forward Meで収入の部分もそうですが、支出についても自動振り分けされます。
たまに不明瞭な支出だったりする場合などは未分類とタグ付けされます。
その場合、内容を確認して、正しくタグ付けすれば今後同じ支出が発生した場合、正しいタグ付けをしてくれます。
月イチぐらいで家計簿を確認し、未分類項目を正していくと、毎月何にどれだけ使用しているのか見やすくなります。
さぁ、ここまで来ると今度はこの家計簿の分析でどこをどうすればより良い健全な家計になるのかが見えてきます。
家計簿を“分析”して活かす
家計簿はできた。では、次は?
綺麗にできた家計簿を見て、こんな綺麗にリスト化されることに感動すら覚えます。
しかし、ここからが本番。
家計簿の支出項目を見る時、何から始めますか?
金額の大小ですか?
それはとても大事な部分ですが、まずは固定費と変動費に着目します。
固定費と変動費について
固定費とは契約により、ほぼ決まった金額が出ていく支出項目
例)
- 家賃
- 通信費
- 保険料
- 光熱費など
変動費とは契約ではない支出項目
例)
- 食費
- 交際費
- 衣料費など
まぁ、これらも基本Money Forward Meが振り分けてくれます。
どこから手を付ける問題
定石としては、まずは固定費から見直し開始です。
理由は、固定費は一度変更してしまえばその効果は継続するからです。
固定費の見直しで一番代表的なのは携帯電話などの通信費です。
家計簿を眺め、固定費の見直しできる部分は無いか検討、そして変動費について検討という流れが無理なく効果的に家計健全化に繋がっていきます。
よくある落とし穴
よくある落とし穴1
家計簿の見直しを進めていくと、ぶつかる問題として切り詰めすぎて我慢してしまうこと。
そうすると、あまり良いことがありません。
一時的に支出が抑えられたとしても、それらのストレスが溜まり、人によってはご褒美消費という形で大きな支出に繋がります。
よくある落とし穴2
無理な節約はやはり継続しません。
投資もそうですが、家計管理も継続することでものすごい効果が蓄積されていくことになります。
なので、あまりキチキチに節約をするのではなく、若干余裕を持ち、見直しながら改善しているというのが理想です。
家計の見直し次はここを改善してみようとゲーム感覚で習慣化できればとても強い家計管理方法になります。

家計について私の取り組んでいる方法と考え方をシェアしてきました。
いかがでしょうか?
家計簿はお金管理において強力なツールです。
いくら投資で上手く運用できていても、家計管理ができていないと効率が悪くなります。
それはもったいないですよね。
ぜひ、家計管理を習慣化していきましょう。
